エッセイ倉庫――Atelier SARAKI
エアフォース・ワン
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『エアフォース・ワン』
[Air Force One] (1997)


―― 大いなる誇り ――

アメリカ空軍1番機と言えば、言わずと知れた“エアフォース・ワン”。全長70mを超える747-200型ジャンボ
ジェット。合衆国政府専用機である。“UNITED STATES OF AMERICA”――胴体のスペシャルロゴがなんとも
かっこいい飛行機だ。大統領執務室はもちろん、緊急手術室やスペースシャトルと交信可能な遠距離通信シス
テム搭載の空飛ぶホワイトハウスでもある。

今回、この1番機に乗り込むのは、初の大統領役に挑むハリソン=フォード。ドル箱スターに相応しい超一級サス
ペンスに、目がスクリーンに釘付けになること請け合いだ。
“エアフォース・ワン、ハイジャック!”――陸海空軍の頂点にして、核兵器発射のボタンをその手に握る合衆国
大統領の空中拉致。よもやの事態にホワイトハウスはどよめく。事態の収拾に翻弄するのは、副大統領を熱演
する名女優グレン・クロース。テロリストとの緊迫のやり取りは貫禄である。テロに屈しない強いアメリカ。世界の
警察を自認する大国を意のままに操るのは、狂気のテロリストリーダーに扮する、ゲイリー・オールドマン。
“テロリストは花を愛でる”――そんな詩的なオーラを奏でさせたら、この俳優の右に出る者はいないだろう。
フォード、クロース、オールドマンという、ハリウッドきっての演技派が、サスペンスフルな駆け引き繰り広げる
『エアフォース・ワン』 。

終盤、最愛の家族と合衆国国民を人質に取られ、究極の選択を迫られるハリソン=フォード。テロリスト集団に面と
向かい、堂々たる威厳で言い放つ。

" You know my name? ...I AM a President of the United States!!"

H.フォード大統領の、その言葉に込めた大いなる誇りと自信。
どこぞのマリオネット総理も見倣って欲しいような気もする。


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